旅日記🌎徒歩で800㎞⁉️〜スペイン巡礼、魂の旅〜

このブログでは大学生カップル2人が、スペインを約45日かけて800㎞を横断していく様子を書いたものです。なるべく細かく話していくので写真と記事を見ながら私たちの旅を見守って頂けませんか!?😊

vol.10🚶‍♂️奇跡の町サントドミンゴ・デラカルサーダ🐔

お久しぶりです。旅日記ブログのYutaro です!

前回の投稿から日数がだいぶ経ってしまいましたが、タイ語の授業の方も大分落ち着いて時間ができたので書きます!

 

さて、前回ナヘーラという町で散々な目にあった私たち…今日は何とか良い日にするぞぉと意気込み色々な意味で思い出深い町を後にします笑

 

今日はあいにくの天気です。お日様は出てなくその代わりに、薄暗い雨雲が広がっています。

しかし、こんな日は実は巡礼者にとって好都合なんです❗️というのも晴れた日はお昼頃に気温が上がり30度を超える日もあります。そのため普段は朝早く出発して暑くなるお昼に一度休憩を挟み午後15時頃までには目的地町のアルベルゲについておくようにしてるんです。(まあ、できてないですけども💦)

 

ただ、こういう曇りの日はお昼になっても気温が上がらないので休憩と言ってもご飯を食べたら直ぐに歩き続けられます。

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ちなみに朝ごはんは適当に昨日残しておいた、失敗したパラパラオニギリを悔しさと共に噛み締めました。

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美味しい朝ごはんじゃなかったことは、顔が感情と直結済みの彼女から分かります笑

今日は歩き始めて2時間ほど経ってもずっと周りが大草原です。これがメセタってやつかとも思ったんですが、メセタはまだまだ先みたいなのでただの葡萄畑みたいです。

(メセタというのは同じようなワイン畑が永遠と100キロほども続く地帯のことです。)

 


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歩き続けること2時間半余りやっと他の巡礼者と遭遇しました笑

カール(左)とその友達は、前々から私たちのことを知ってたみたいで見たことあるよと言っていました。実は前に大きな湖の前で休憩した時に少し話したことがあるのを自分も後で思い出しました。

カラフルな服を着たジャパニーズカップルで2人ともお揃いの靴だったので覚えやすかったらしいです笑誰かが自分たちを覚えててくれて声をかけてくれるってなんか嬉しいですよね。

カールたちと少し話したり、離れて2人で歩いてみたり、また誰かと話してみたりしながら歩き続けること数時間あまり、さらに晴れ間がさしてきたその瞬間…目の前に見覚えのある光景が広がりました。


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私たちが映画(The way) 星の旅人たちで見て期待を膨らませ、何度も読み潰した巡礼についての本の表紙にもなっていたあのポピーの広がる大草原です!!

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普通に見ても綺麗な景色なんですが、私たちにとってはもっと考え深い光景でした。なにせここに来るために半年程をかけ計画して1ヶ月雪山にこもり涙しながら働いて、ついに自分たちの目の前に憧れた風景が広がっているのです。

 

少しずつ巡礼にも慣れてきたこの日、巡礼者となる前の自分たちを振り返り初心に戻れました。目の前に、すぐ横に、頭上に広がる風景をただただ見過ごしてしまうのはもったいない…

もっと一瞬一瞬を大事に噛みしめるように歩いて行こうと思いました。

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鉄のモニュメントがあちらこちらに
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綺麗な赤のポピーも辺り一面に生えてます。

日本にいるときは花を見るのにお金払ってたのに、ここはそこら中が庭園みたいです。

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ナヘーラの町から歩くこと約8時間ほどで今夜の町サントドミンゴ・デラカルサーダなら到着しました‼️

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サントドミンゴ・デラカルサーダにはこの教会にまつわる言い伝えがありました。

この町はニワトリを聖なる動物として称えており、この教会の中の礼拝堂には何と本物のニワトリが時計台の中で飼われています。

ちょっと可哀想かもと思うかもしれませんが…ニワトリ達にストレスを感じさせないよう時計台の中に入るトリは時間ごとに交代させて外に出しているそうです。

 

ニワトリがこの町のシンボルになったきっかけはこの物語が由来と言われています。

〜昔、ある少年がこの町であらぬ疑いをかけられ処刑されそうになった時のことその日の夜、司教の晩御飯のために殺されたニワトリが突然生き返るという奇跡を見せたために、人々がそれを神のお告げだとしたことで少年は処刑を免れたそうです。

それからというものこのサントドミンゴ・デラカルサーダではニワトリを神の使いとして崇めているのでした。

 

私はこういう伝説とかって話が大好きなので終始テンションが上がっていました。

町の売店に入ってもそこら中にニワトリをモチーフにしたお土産が売られてました。

そんなこんなで町探索を終え、アルベルゲを見つけました。今夜のアルベルゲもすごい人だかり…なぜかここ数日人がすごい多いです。

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ご飯の時間になってもキッチンにはたくさんの人が…なのにコンロはたった3つしかないものですから大渋滞です。

この日、実は巡礼初日に自分たちがピンチだった時にトイレットペーパーをくれた救世主であるペリーという女性と再会しました!!

そして彼女らと一緒にご飯を作ることになったのですが人が多すぎて一向に進みません💦

 

人だかり、コンロを使えたわ良いものの火力が弱すぎて時間がかかります。後ろには順番を待つ人々がまだかまだかと顔をのぞかせます。これには彼女も俺もすごくストレスフルになってしまいました…

 

っと横の人もなんだかすごくストレスフルな様子で友達に慰められていました。

なぜか私たちは親近感を覚え、話しかけずにはいられませんでした。彼の名前はキモンと言ってなんと!パリからずっとここまで歩いてきたそうです。距離にしてその時点ですでに1000キロほど…ここからサンティアゴまで行くそうなので彼は全部で2000キロ近くも歩くことになります。信じられん…💦
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笑顔のキモンとツーショット❗️キモンは日本が好きらしく右手には日本語でタトゥーが彫られていました。彼曰く(誰にも読めないように日本語で書いたんだけど、君らには分かっちゃうね)と言っていました笑笑

大変な状況でしたがまたもや良い出会いです。

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やっとご飯ができました。ペリー(右)とマリア(左)はサラダとマカロニを作ってくれました。私と彼女は途中の道で購入した醤油と茄子、ツナ缶を使って和風醤油パスタを作りました。西洋の人に和風パスタは今となってはチャレンジでしたが彼女らは美味しい美味しい!と喜んで食べてくれて自分たちもすごく嬉しかったです😊誰かにご飯を振舞ってその人が喜んでくれるのは気分がいいです。料理人さんとかも芯にはこーゆー気持ちがあるんでしょうね。

 

因みに真ん中のおじさんは途中であった日本のおじさんでこの人も一緒にご飯を食べました。

 

色々大変だった1日…

でも良くも悪くも凄く濃い1日、なにか複雑なことをするでもなくただ歩き、人と出会い、ご飯を食べて寝る。そんな毎日ですが日本で普通の大学生として過ごしていた時の何倍も[ああ生きてるなぁ]って感じがしました。

 

今日はよく眠れそうです。

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今日もここまで読んでいただいてありがとうございました。次の町はいよいよパンプローナ、ログローニョに次ぐ3番目の大きな町

ブルゴスです❗️ブルゴスには世界遺産にもなっているサンタマリア大聖堂もあり次回はブルゴスまでの道のりとブルゴスでの休息日についてシェアさせていただきます

 

それではブエンカミーノ👋

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