vol.9🚶♂️旅は楽しいだけじゃない!スペイン巡礼での悪夢の夜
こんにちは!だいぶ久しぶりの投稿になってしまったので、今日は変な前振りは省きます笑
早速いってみましょう❗️
ログローニョの街で観光をし、ホテルに泊まって完全に回復した私たちの今日の目的地はナヘーラという町です!ログローニョで一泊した分今日はなんと約32㎞のロングウェイです。
朝、アルベルゲを出ると早速他の巡礼者さんたちに声をかけられ写真を撮ってくれと言われました。これも何かの縁、記念写真を撮ります。
本当に巡礼には老若男女様々な人たちが参加して、オバノスでは50歳以上も歳上の友達ができ、エステーリャでは同い年程の若者たちとアニメで盛り上がり今は初対面の名前も知らないどこから来たかも分からない人たちと記念写真を撮っています💦巡礼って出会いの場だ…
すぐにふざける彼女
をよそにズンズン進みます笑、途中のトンネルにおそらく巡礼者が書いたであろうスプレーアートを見つけました。それは巡礼路の地図になっていてパンプローナから出発した私たちはログローニョを過ぎて18番あたりにいました。
ここまででもう100㎞近く歩いてるのにゴールはまだまだ先です💦嬉しいような辛いような…
次の大きな街、ブルゴスまではまだ相当距離がありましたがログローニョもすごく楽しめたのでこの時点でもう楽しみでした。
大きなスゴロクの上を毎日進んでるようでワクワクします笑ただし、動かすのは自分自身の身体というめっちゃハードなスゴロクです笑
この日も天気が良く眩しい太陽の光を浴びて木々がより一層緑を増しています。
こんな景色が見れるなんて、数ヶ月前まで1日中コンクリートの上で生活していたなんて考えられませんでした。
ちょうど正午になり、景色の綺麗な湖のほとりにあるカフェを見つけたので2人で入りました。お昼ご飯にします。私はサンドイッチとカフェコンレチェ、それにオレオのアイスを買いました。アイスが美味いっ!彼女に一口といわれ少しずつ搾取されながら頂きました。
サンドイッチは…ゔうぅという味でした。
皆さんの想像通りです、ツナを腐らせたような味としなしなのキャベツ、謎の生臭さ…それでもご飯が食べれて嬉しゅうございます、ゔぅっとなる度に目の前に広がる壮大な景色を見て気のせいだと思うことにしました。
そんなこんなで、ご飯を食べ終わり湖畔を後にしようとした時…[ガサガサっ!]ん?あ、れ?
あれれ?
いや、リス!!本物か?って思うくらいまんまリスでした笑←何いってんだろ💦
でも本当に生で、こんな近くでリスを見るのが初めてだったので感動です。当たり前だけど、本当に居たんだって思いました。都会に住んでるとこういう場所に来た時全てが新鮮で、毎日が新しい発見だらけです。めちゃめちゃ可愛くて体の奥で元気が補充された音がしました…
おかげでズンズンと前に進み、もうログローニョから15㎞ほど来ました。よしっ!後半分!ってあと半分もあるんかーい❗️と自分にツッコミを入れつつ気合いを入れ直します。
するとまた新たな出会いが訪れます。
すごく雰囲気のあるお爺ちゃんに会い謎にスタンプを貰いました。後で知ったのですが、実はこのお爺ちゃん巡礼界では軽く有名な人だったみたいです。山を上り下りして次は両隣に葡萄畑のひろがるひたすらに平坦な道を行きます。
遠くにやっと目的地の町が見えて来ました!
ただこの時点でもう20キロ以上は歩いており、普段なら町についてる頃です。2人の顔からはだんだんと笑顔と余裕が消えていきました笑
彼女は感情が顔に前面に出るタイプです笑笑
写真で見ると、町まで後少しに見えますが町が大きいだけで実際は残り10㎞以上あったので精神的にも体力的にもすごく疲れていました。
もう2人ともヘトヘトです。彼女からも完全に笑顔が消えました笑そこから歩くこと約2時間出発してから合計で8時間が過ぎた頃ようやく町の中に入りました。
しかし、町に入ってからも長かった💦…
町に着いたのが6時をとうに過ぎていたためどこのアルベルゲにいっても満室だと言われました。巡礼で初めての挫折…
2人で32㎞歩いて来て、ヘトヘトな上に今日泊まる場所も確保できない…巡礼で1番辛いシチュエーションだと思います。人生で間違いなく1番歩いた日でした。町に入って30分以上が経過、もうすぐ町の出口、というところで1人のお爺さんに会います。すぐに巡礼者だと察してくれてスペイン語で何かを必死に伝えようとしています。でも全然分からなくて自分たちも英語でアルベルゲがどこもフルで探しているという事を伝えました。でもお爺ちゃんはすでに私たちが向かい満室だと言われた方を指差してひたすらあっちに向かえと言ってきます。
会話が伝わらないイライラと疲れでもうちゃんと考えられなくなって来ました、もうダメ元でお爺ちゃんのいわれた方に向かうしかない、そういって歩き出すと。
先程は見えなかったアルベルゲを見つけました。しかも割と大きめです!もしやと思い中に入ると、お姉さんが悲しそうな顔で言いました
[ごめんなさい、もう満室で……うっそでーす!空いてるよ!ごめんごめん💦]……???
一瞬何が起こったか分からなかったけど、すぐに喜びがこみ上げました❗️やっと見つけた…
いや、そんな嘘いらん!!と思いながらもすごく安心してすぐにシャワーを浴びに向かいました。
やっとシャワーが浴びれるー!と思ったのもつかの間…あれ?…めっちゃ冷たい!いや冷たすぎる!もはや水!最低限で体を洗い出てくると半泣きの彼女が…
あぁ案の定彼女の方も一緒でした笑可哀想に…
アルベルゲはソーラーパネルが備わっているところもあり、そういった所では日が出てる午前中に電気を貯め夜にそれを使います。
ただ、使えば使うほど電力は消耗されていくので、アルベルゲにたどり着くのが遅ければ遅いほど使える電力は無くなり、先程のように水すらも温められなくなるのです…こういった意味でも無理はせず、少なくとも15時、16時ぐらいにはアルベルゲに着いておくのが1番いいです。次の日に疲れも残りませんしね!
彼女は水が出ない悲しさで完全にダークサイドにおちました笑笑ごめんけど自分はそんな素直すぎる彼女の表情の変化にめっちゃ笑ってしまいました笑
日がまだ出ていたので日向で体を温めご飯にします。ご飯もおにぎりを作りたかったのに…
お米が日本と違いパラパラでうまく作れず2人に追い打ちをかけます笑でも、日本人が作るおにぎり?を始めてみる海外の人たちは興奮しており、私たちがパラパラのお米を無理やり丸くしようと握るのを写真や動画に収めていました。プチ有名人になった気分でした笑
また、このアルベルゲは約90人が宿泊できるほど大規模なものだったので終始賑やかな雰囲気でいられたのはせめてもの救いでした。
最後には彼女も笑顔になりました笑
よかった。っと思ったのですが……一番恐ろしい出来事は夜起こりました。
なにせ老若男女90人の人々が1つの部屋に押し込められ寝ているわけです。
夜になると、消灯しているのにも関わらず大声で喋り出す人、しょうがないですがイビキや電話の音など普段のアルベルゲの夜ではあり得ないような騒音が響き渡ります。
彼女も私もプッツン寸前まで行ったところで、オスピタリオのおじさんがきて大声で喋り合う人たちを注意してくれました。
共同生活を送る上で、多少の妥協や諦めは必要ですが周りが見えなくなるような事は避けたいものです。
というわけでこのナヘーラでの事は壮絶な旅の思い出として私たちの記憶に刻まれました笑
今日はここまでです。
今日もここまで読んでいただきありがとうございました😊学校もあるので出来る限りでブログを書き進めていくので、興味が湧いた人は是非読者登録お願いします。読者登録は自分のブログのページの右上の項目からできます。
それでは、ブエンカミーノ👋