vol.11 🚶♂️英雄エル・シッド生誕の地ブルゴス
皆さんこんにちわ!今日は前回のサント・ドミンゴデラカルサーダから大都市ブルゴスまでの道のりと久々の休暇日についてシェアします❗️
前回サント・ドミンゴデラカルサーダでまたもやストレスを溜め…時には怒りに震え何とかあの夜を乗り越えました笑
今日の目的地が巡礼始まって3番目の大都市ブルゴスと言うこともあって、次の日はすぐに街を出発しました。昨日あれだけストレスを溜めた私たちですが、良い天気と今日頑張れば明日から少し休暇日という事で不思議と足取りが軽くなります。
日差しが暖かくて、気持ちいいです。
今日はそこまで暑いと言うこともなく、まるで日本の春のような気候でした。
ひたすらに平らな道
別段主張するわけでもなく、そこら中に歴史ある建物が並ぶ街並み。見ているだけで自分もこの歴史の一部になったような感覚に陥ります。
ひたすらに続く代わり映えのない平和な景色を見ながら歩くこと4時間ほど12時を回ったのでお昼休憩にします。
お昼は、自分はナポリタンとオレンジジュースにカフェコンレチェ、彼女はスペイン風オムレツのトルティージャを頂きました。
ナポリタンってずっとスパゲティのナポリタンだと思ってたんですが笑笑
スペインではこの中にチョコが入ったクロワッサンをナポリタンと呼ぶみたいです💦
どーりで安いわけだ笑まあ味は美味しいです!
お昼を食べ終え、近くにあった教会にも寄ってみました。スペインはどんなに小さな町でも、必ずと行って良いほど教会があり、教会の中は町の大きさに関係なく、金の装飾がされてあったりすごくゴージャスな雰囲気です。
ただ、ゴージャスでありながら重厚な空気感も漂っていて深い歴史を感じさせられます。
教会でもクレデンシャルにスタンプを押すことができるので、自分たちも記念にスタンプを押しました。さて、休憩も終わりよしいくぞー!っとリュックを背負い直したその時!
彼女が腰に違和感を覚えます、実は朝から腰が少し痛いと言っていて、だんだん痛みが強くなって来たため休憩を入れました。
少し座り直してリュックを見てみると、理由がわかりました。彼女のリュックは身長や体格に合わせてリュック本体の位置を上下に調整できるようなものでした、それを私たちは知らずに今まで彼女はリュックの重心を上の方にして歩いていたので、ずっと腰に負担がかかるような状態だったのです💦
すぐに位置を下に調整して重心が下に行くようにすると、凄く歩きやすくなったみたいでしたが、もう今日は手遅れでした。
このまま歩き続けることが厳しいと考え、渋々ブルゴスの街まで残りの約15キロほど、バスを使うことにします。
巡礼としては100キロ以上歩けば認められるのですが、自分たちの中で全部を徒歩で完歩したいと言う思いがあったので少し悔しかったです。ただここで無理をしてはサンティアゴまでいくことすら叶わないと思い苦渋の末決断しました。無理をして体を壊し、旅を断念するよりは少し悔しくても最後までやり切る方が優先だったので気を改めて今日を楽しみます❗️❗️
幸いにもバス停は近くにあったので、すぐに乗ることができました。バスで走りながら顔見知りが横の巡礼路を歩くのを見て複雑な気持ちになりつつも、改めて文明の力というものの快適さを知り、普段自分がどれだけ快適に生活をしていたのかを思い知りました。
バスで道を進むこと30分あまり、15キロ歩くと半日かかるのがバスで30分…凄く複雑な気持ちですがそれをあえて歩く事に意味があるのだと思いました。ゆっくりと歩くことでしか見えない景色もあるんだと気づけただけでもここまで来た方は十分にありました。
バス停からブルゴスの街までも少し距離があり15分ほど歩いてようやく門が見えて来ました❗️
うぉおおおおおお‼️もう『感動』の一言です。
ブルゴスを象徴する世界遺産サンタ・マリア大聖堂が門の後ろに見えます。11世紀初頭のレコンキスタの頃から騎士たちが固く守り抜いて来たこの門に、今となっては自由に出入り出来ることが奇跡の様に感じられます。
壮大な門の前では、少し目を閉じると、目の前に旗を掲げた騎士たちが並んでいる情景すら浮かんでくる様な重厚な雰囲気に包まれました。まるでディズニーのシンデレラ城の様なこのお城には見所が満載です。とりあえず冷めやらぬこの興奮を抑えつつももっと近くに行きます。
大聖堂の東門の辺りに到着しました。
メインの方では無いのですがそれでも存在感はバツグンです。それもそのはず、このサンタ・マリア大聖堂は途中の戦争なども相次いだため1221年に当時の王フェルナンド3世の命により着工してから、約300年後の1567年に完成したスペインの中でも、飛び抜けて歴史のある建物でした。約3世紀かけて作られたこの大聖堂には様々な伝説や見所があります。
その1つが11世紀後半、イスラム教徒に対するレコンキスタの時に活躍したエル・シッドという人物がこの大聖堂に埋葬されているということです。そもそもレコンキスタって何だっけ?だという人に向けて簡単に説明すると
日本語で、[国土回復運動]と言って718年から1492年までに渡って行われた複数のキリスト教国家のイベリア半島再征服活動の総称です。
そのレコンキスタで英雄と称えられた、エル・シッドとはどんな人物なのかと言うと、イスラム教徒によって長らく征服されていた現在のスペイン、バレンシア地方の奪還に成功するなど数々の偉業を彼の持つ宝剣、[ティソーナ]と共に成し遂げたスペインの軍人です。
(エル・シッドの宝剣ティソーナ)
さて、長くなりましたがそんな凄まじい剣豪、エル・シッド生誕の地であり、現在も彼の遺骨が埋葬されているこのブルゴスという町
他にも魅力がいっぱいです。
私たちは今日と明日このブルゴスの地で2泊休息日を取ることにしました。まずは宿探し!
本日の宿は、かれこれパンプローナからここまで200キロ以上も歩いてきたという事でお祝いも兼ね、ホテルをとりました❗️
ホテルといってもアルベルゲのプライベートルームで、ベッドが6つある部屋をプライベートルームとして貸し出してくれました笑笑
そんなにベッド要らんけども💦
ホテルに荷物を置き、ゆっくりしてから街に出ます。まずは恒例の教会巡り❗️
大聖堂ではなく、こちらは町のこじんまりとした教会です。中では礼拝が行われていました。
空気感が尋常じゃないので私たちは後ろの方にちょこんと座ります笑笑
教会を出たら夜ご飯探し!!
平日のまだ18時くらいなのにもう広場には大勢の人が集まっており、家族や友達、恋人との晩餐を楽しんでいました。
仕事も大事だけど、こういう風に気兼ねなく親しい人たちと一緒にいれるというスペインの空気感が大好きですっ!
天井にランタンが、、さらには店内にデッカい木…のオブジェクト❗️こんなおしゃれなバルもある中で私たちが夜ご飯に選んだのは……
バッキバキにジャンクフードでした笑
私たちには洒落た料理よりガッツリした食事が必要なんです笑名前は忘れたけど、ケバブロールのお店!さいっこうに美味しかったです。
しかも注文した時に名前を聞かれて、何だっと思っていると料理が出来上がる時に名前を大声で呼んでくれるんです笑
ふつーに恥ずいけど店員さんもみんなフレンドリーで良いお店でした。
そんなこんなで、ブルゴスでの休息日1日目が終了しました。今日は歩いてきて疲れていたのであまり観光できませんでしたが次回は次の日の朝から夜まで思いっきりブルゴスを堪能したことをシェアさせてもらおうと思うので、楽しみにしててくださいね👍❗️❗️
おまけ:本日の銅像
実はこの日の夜彼女が寝ている間に、こっそり街に出てある物を探していました。
それも次回お話ししますね❗️
それでは、ブエンカミーノ👋