旅日記🌎徒歩で800㎞⁉️〜スペイン巡礼、魂の旅〜

このブログでは大学生カップル2人が、スペインを約45日かけて800㎞を横断していく様子を書いたものです。なるべく細かく話していくので写真と記事を見ながら私たちの旅を見守って頂けませんか!?😊

vol.22🚶‍♂️聖ヨハネ騎士団が守った街🌃

皆さんお久しぶりです!

最近留学の方がバタバタしてしまって投稿できてませんでした💦申し訳ないです。

 

さて今回は、前回大都市レオンの街で3日間の休暇日をとうとう終えた私たち二人が次の街へと歩き出す所からです‼️

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朝アルベルゲをゆっくりと出発し、レオンの街の出口に差し掛かった所、サンイシドロ大聖堂の広場で巡礼者の鉄のモニュメントを見つけました。

すっごくキツそうな顔です…昔の巡礼は今とは比べ物にならないほど大変だったんだろうなぁ💦今でも800㎞を歩くと聞くと十分大変に思いますが昔の巡礼は今と違い道も舗装されてなく、精巧な地図も無かったため方角を見て大体の位置でひたすらサンティアゴまでを歩き続けたそうです。

それだけならまだしも、巡礼者の保護を目的としたテンプル騎士団発足前の昔の巡礼者は山賊などに狙われて危険に晒されることも珍しくありませんでした。本当に命がけで歩いていたんですね。でもそこまでして聖地に向かって行く人が沢山いたという事実は当時の宗教の大きさを物語っています。
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(サンイシドロ大聖堂入口)

サンイシドロ大聖堂は11-12世紀ごろにかけて建造された中世セビリアの司教、聖イシドロを祀るロマネスク様式の大聖堂です。

このサンイシドロ大聖堂はかつてのレオン王国の歴代国王や王家の人々が埋葬されている巨大な霊廟でもあります。
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横幅も結構あります💦せっかくなので私たちも中に入ってみることにしました。
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入ると直ぐに礼拝堂があり、この時街の人々が集まり礼拝を行っている真っ最中でしたが、いつも通り雰囲気に耐えられず、私たちは主祭壇の所まで逃げてきました笑中央の棺にはサンイシドロの聖遺物が入っているそうです。

教会を去り、街を出ると直ぐにいつもの巡礼道が見えてきました。3日間たっぷり休んだ私たち二人は元気いっぱいです‼️

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軽快な足取りで歩いて行きます!

途中通った街でこんな美術館?のような建物も見つけましたが、3日ぶりの巡礼に足が軽く感じ、波に乗っていたので寄り道することなく歩き続けました。
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しばらく歩くと巡礼路らしい道になってきました。コンクリートから足元は土に変わり、横を向けば家や建物があったのが一面小麦畑の景色に変わります。
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何だかんだで街よりもこういうのどかな風景が好きだったりもするので、心が落ち着きます。

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合計で約7時間ほど歩いて今夜の目的地にたどり着きました。最近慣れてきたのか最初の頃よりも1時間ほど早く目的地に着けるようになってきました。早く街に着けるとその後の洗濯などを済ませて自由な時間が増えるので嬉しいものです‼️

この街はザ北スペインと言ったような小さくのどかな田舎町です。夜ご飯のために買い物に出かけたんですがスーパーが街に二つしか無くこの日は日曜日だったので一つが閉まっていました💦

もうひとつの方がかろうじて巡礼者ように開いていたのでそこでインスタントの豆のスープとバケット、ミートボールを買って夜ご飯にしました。この日はわりと早めに9時ごろには布団に入ろうとしました、、その時❗️

布団の上にこんなものが…
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バナナの皮…?…

それでもすぐに犯人はわかりました。おれの下に寝てる彼女の仕業です、まったく、どんな嫌がらせやっ!笑彼女に悪態をつきながら寝ることにしました。

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次の日も朝起きて早めに出発しました。

今日はすっごく天気がいい!

日差しがカンカンで眩しいくらいなのに、気温は少し涼しいので何とも快適です^_^

歩くのが気持ちがよく、2時間ほどはノンストップで歩きました。
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すると綺麗な運河を見つけました。

空の色が綺麗に反射していてしばらくウットリしてしまいました。ちょうど良かったのでここでお昼に前の街で買ったバケットを頂きます。
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記念に2人でもパシャリ。

前にいた自転車カミーノのおじさんに頼まれ写真を撮ってあげるとおじさんもお返しに私たちの写真を撮ってくれました。いい思い出です❗️

お昼休憩を終え、歩き出すと横に線路が現れました!巡礼路で線路を見るのは初めてです。f:id:tabinikkiblog:20191117015548j:image

線路があると言うことは人の住む街も近いのでしょうか?巡礼者として旅をしていると、こう言った人工物が道にあるのに何だか違和感を感じるようになってきます。

まるで自分たちが世俗の世から離れたところに生きているような気分になってきます、外からいつもは自分がそっち側にいる社会を見てみるのも良いものです。内側からは見えなかったものが見えてくるし驚きがあります。

そんなこんなで線路をしばらく歩くと目の前に熊さ…大きな大きな人がいます。あれ?どこか見覚えがあるような…


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途中のどこかの街であったデイビスでした❗️

デイビスはトマッシュとゾルダンの3人で巡礼をしているオランダ人です。3人一緒の麦わら帽子に羽を生やしたものを被っているので、私たちの中で巡礼三銃士と名付けました。

デイビスは日本のアニメも好きだそうで、そこから少し日本語を勉強しているそうです。

私は普段アニメはほぼ全く見ないんですが、どこの国の人に会っても日本のアニメは絶対に知っていてそこからちょっとした日本語を覚えている人も多いことを知って少し日本のアニメ文化を誇らしく思いました。

なのでたまに外国人がアニメから学んだ面白い日本語を喋るので面白いです笑笑
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線路沿いを歩くこと3時間ほど、人工物が増えてきました。貯水槽のようなものを横切りまた1時間半ほどあるくと…
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着きました‼️今夜の目的地、オスピタルデオルビゴです。ここはその昔ヨハネ騎士団というテンプル騎士団とも関係があった騎士たちが巡礼者の保護のために救護所を開いた場所から発展してできた町です。

スペイン語で(病院)を刺すオスピタルが名前に入っているのはそこからです。
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そしてこの街の見所はなんと言っても私たちが今立っているこの長い橋!!

何と全部で19もの数のアーチがあります。この橋にも言い伝えが残っており、昔1人の騎士が身分の違う一国の王女様に恋をして求婚した所、王様は騎士の王女様への愛を確かめるため、次の晩に攻めてくる兵たちを倒し町を守り抜いたら結婚していいと言い渡しました。

すると次の晩騎士は橋の上で、兵士たちと戦い1人も街に通すことなく、1人で役30以上の兵を倒して街を守り抜いたそうです。

こうして騎士は愛を認められ、王女様と無事に結婚することができました。

 

なんともロマンティックで夢のある話です。彼女もときめいてました💦!

ごめんけど流石に俺は30人はきついかもw

せめて3人で…笑笑
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(街の入口)

おとぎばなしのような言い伝えがあるだけあり、街の入り口からなんとも言えないヨーロッパのおしゃれな雰囲気が漂っています

振り返ってみると自分的にはこの街も結構好きな街でした。
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今夜のアルベルゲは何と、そのヨハネ騎士団が救護所を開いた場所にたてたアルベルゲです❗️

中庭のモニュメントは当時北スペインの地を守っていたテンプル騎士団と救護所を開いたヨハネ騎士団のマークを合わせたモノだそうです。

アルベルゲ自体の写真を撮るのを忘れるという大変な失態を犯してしまいましたが…

建物は石造りの二階建てのモノでした。奥行きがあり門を入るとすぐに受付があり部屋は奥の方にありました。受付には何やらアルベルゲの歴史を書いた年表がありましたがスペイン語で読めませんでした💦
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とうとうサンティアゴまで残り270キロ程…

巡礼も終盤に差し掛かってきました。残り2週間ほどで私たちの旅も終わってしまいます。

 

サンティアゴにたどり着き巡礼を完遂できる喜びと、ずっと夢見てきたこの旅が終わってしまう悲しさで複雑な気持ちになります。でも!まだまだこの巡礼路には見所がたくさんあるので一瞬一瞬を更に大事に、楽しんで歩いて行きたいと思います‼️

 

次回はヨーロッパにおけるチョコレートの発祥の地である、アストルガへと向かいます❗️

下調べの段階から2人は大喜び、何せ私たちはチョコレートが大大大大大大好きです♡

楽しみすぎます!!

 

次回も巡礼の道のりだけでなくアストルガの街観光の様子や歴史もシェアさせていただくので楽しみにしていてください。

それでは皆さん久しぶりの、ブエンカミーノ👋

 

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