vol.8🚶‍♂️歴史ある街の光と陰…

皆さんこんにちは！日本では今台風の話題で持ちきりですね。自分はバンコクにいるホストファミリーから心配の電話をもらって初めて気づきました笑普段からニュースとか見てないとダメですね💦気をつけます。とにかく日本の皆さんは本当にお気をつけください。

さて、前回はエステーリャからビアナという町にたどり着きヘルガとマリアたちとご飯を食べた所までを話しましたので、今日はその後ログローニョまでの道のりから、久々の都会での休暇の様子をシェアしたいと思います❗️

いきなりのワンコです！この子は実はビアナのアルベルゲで会った犬とカミーノ、つまり犬カミーノの『マイ』の愛犬『ケニア』です。

2人は、昔の習わしに従って他の人たちからの援助や募金のみで巡礼をしていました。ちょうど2人が募金を募りつつ休んでいるところにビアナの街を出た私たちが遭遇したわけです。

私たち2人も昨日の疲れがまだ少し残っていた所だったので、ケニアの可愛さにすごく元気を貰えました。触らせてくれたお礼にと本当に少しですが私達も1€だけ募金しました。

2人は大げさなほどにお礼を言ってくれケニアは相変わらずくっつくどころか突進して喜びを表してきます。ちなみにスペインは食事が安いので1€でも大きめのパン2個ほどは買えます。同じ1€でも自分に使う1€と必要な人のために使った1€とでは重みもそれに対する思いも全然違いました。自分も2人の笑顔で嬉しくなりました。偉い人になってデカイことをして世の中を変える人もいるしそれも良いことです、でもこういう小っちゃい本当に小っちゃい事からでも、自分の周りは変えられます。

それをみんながしていったら世界が変わります。なんかそんなことに気づかされる出来事でした。

明るい気持ちのまま2人はまた少しづつ道を進んでいきます。今日の道のりは約14キロと短すぎるくらいなのでゆっくり行きます。

普段25キロ歩いていると14キロはもはやお散歩レベルに感じてきます笑

そうこうしているともうログローニョの街の入り口に着きました。

まずは近くにあったお店に入り、お昼にハンバーガーを食べました。1000円しないのにめちゃくちゃデカイです。僕の拳よりデカイ笑

味もめちゃくちゃ美味しかったです。

その後は、今日はホテルだったので急いで探さなくても平気ということで2人で教会に行ってみました。

こちらのロマネスク様式のサン・バルトロメオ教会。実は物凄い壮絶な歴史がありました。

サンは日本語で『聖』という意味なので聖バルトロメオ教会となります。バルトロメオというのは新約聖書に登場するイエスの使徒です。

イエスの使徒は、それぞれ異なる地に広がり布教活動を行いました。イエスの処刑後ヨハネ以外のイエスの使徒は全員何らかの理由をつけて処刑されます。このバルトロメオが処刑された地がここ、聖バルトロメオ教会の立つ場所でありその死を悼みこの教会が建てられました。

写真のファザードの左側を見てもらえると男性が沢山の人に担がれていることが分かると思います。これはバルトロメオが生きたまま皮を剥がれ処刑される所を再現したものです。

すごいエグい…話ですよね…でも歴史的に貴重な建物でもあり何と建設されたのは12世紀と言われており、国の重要文化財とされています。

教会の中もシンプルな石造りとなっていて、それがより一層歴史の深さを感じさせます。

もちろん自分たちは雰囲気にやられすぐに出ました笑しかし教会の外にも暗い歴史があり、話によるとこのバルトロメオ教会の外にある広場は昔魔女狩りが行われていた頃に異端尋問や魔女裁判で有罪とされた人々を火あぶりの刑にしたり、処刑していた場所らしいのです…

おぉ💧すっごい暗い歴史を知ってしまった。

重くなった雰囲気から気分転換のためにホテルに荷物を置いて町歩きをすることにしました。

流石都会！人も建物も多いです。でもごちゃごちゃしてるわけではなく、いい具合に賑やかという感じです。そしてこのログローニョでもう一つ有名なのが、『バル巡り』です❗️

ここログローニョにはバルがたっくさん並ぶ通りがあり、夜は地元の人から観光客で通りいっぱいに人と料理の熱気が立ちこめます。

地元の人の巡り方は、決まったお店でずっと食事をするのではなく、ピンチョスやタパスという1品料理をグラス一杯のワインで頂いたらすぐに次のお店へと行くのです。これをお腹いっぱいになるまで繰り返して色々な味を楽しめるというわけです。

私達も例に習い、通りへと繰り出します。

彼女に借りた上着をまといまるでレディーボーイみたいな格好も気にせず一つ目のお店へ

2人で一つずつ頼みます。彼女はパンの上に具が盛られたピンチョス、自分は一品料理のタパスを頂きます。。めっちゃくちゃ美味い❗️

お酒に合うようにか、少し濃いめの味付けがされていて、自分のは中に魚のすり身やお肉？とにかく色んな味が口いっぱいに広がります。

よっしゃ次行こう次❗️テンション上がりまくりです。

お店の外観はとって何故か料理の写真を撮り忘れました笑もはや何を食べたかも覚えてないですが、美味しかった記憶しかないので美味しかったと思います。笑笑

そして真ん中のグラスはワインのようですが、モスクという飲み物でグレープジュースとワインの中間のような飲み物です。自分たちはアルコールが苦手なのでこのモスクが大のお気に入りでした。本当におススメです！！

これは夕食前に撮ったものですが、エスポロン公園の中心にあるエスパルテロ将軍という19世紀にスペインの近代化を推進した偉大な軍人であり政治家です。

こちらは先ほどお話しした、ログローニョ1のバル街です。これはまだ開店前のお昼頃に撮った写真なので人気がありませんが、夜になるとごった返してペルドンペルドン(すみませんすみません)と言いながら通らないといけないほど観光客、地元民で溢れます。

今回はここまでです❗️

観光といってもほぼ教会とバル巡りだけで後の時間は久しぶりのホテルでゆっくりしてました笑ホテルといってもドミトリーのプライベートルームで、なんと4人部屋の部屋を2人だけで使わせてもらいました。ベッド四つもいらんけども、ゆっくり休めたのでまた明日から頑張れます。

次回はここログローニョを出てナヘーラという町に行きます、このナヘーラという町が私たちの巡礼の中で1位2位を争う大変な出来事の起こった町なので次の回でまた楽しみにしててくださいね❗️それでは皆さんっ

ブエンカミーノ〜👋！

vol.7🚶‍♂️人生の先輩との別れ。。😢

今はタイのプーケットにいて、安くて美味しいストリートフードを毎日食べてたら先週お腹を壊し、1日の4分の1をトイレで過ごさなくてはいけない身体になりました…今やっと治ってきたところです。どうもYutaroです。

さて今日は前回ロスアルコスに到着し、あのバスクに再開したところからです。

前回の記事で、今回はオバノスから実はずっと同じアルベルゲだった友達２人も登場すると言ったと思うんですが、それがこの２人です‼️

[アドリノ&クリスティーナ]

２人とはオバノスのアルベルゲでベッドが隣同士だったことから知り合い、次のエステーリャでもベッドが隣同士で(また君たちか！ハハハ)と笑われました笑最初に紹介しようと思っていたのですが、ゲハイトたちとバスクのインパクトが強すぎて書ききれてませんでした💦

バスクと２人も元々知り合いだったため、４人でディナーを食べることにしました。

アドリノとクリスティーナはフランス人なのでバスクの言っていることがわかります。私たちはさっぱり分からないけど何故か会話が成り立ち終始楽しい時間でした。これもカミーノマジックの１つです笑笑

この時食べたピザもめちゃ美味しかった😭しかもバスクおじ様が奢ってくれました。面白くて優しくて、男前やぁこのおじさん…

最後に記念写真を撮って2人はまだお酒を飲んでいくそうなのでバスクおじ様と自分たち2人は店を後にしました。

スペインは日が長いので、夕ご飯を食べ18時すぎになっても外はめちゃめちゃ明るいです。まっすぐアルベルゲに帰る気にもなれず、3人でロスアルコスの教会を探検することにしました。

光の注ぐ回廊を抜け、礼拝堂に入ると外は人気が無かったのに中は人がいっぱいでした。

探検に来た自分たちとは明らかに空気感の違う人々が一心に祈りを捧げています。空気は重く冷たく、厳粛でした。自分たち2人は『あ、これは場違いだ…』とすぐわかりました。しかしバスクは…見てよこれ❗️凄い壁に絵が彫ってあるんよぉ！！静けさを物ともしないいつもの元気さ！俺は血の気が引くってこういうことかと感じながら焦りました笑笑

でも、それでも全く空気を読もうとしないバスクを見てると何だかこれでいいような気もしてきて気が楽になりました。中途半端に元気より、ここまで元気を貫かれるとこっちも楽しくなってきます。

もはや悟りのようなものを感じます。

この人何となく凄い人だなと思いました、いやそれかただ元気すぎるおじ様か…

どっちにしろ尊敬します。空気を読むのに長けている私たち日本人、果たして良いことなのかどうなのか…と考えさせられます。

回廊に取り囲まれるように、中庭がありそこにはバラやいろんな花がありました。

でも、華やかで明るいというよりは少し寂しげな様子にも見えます、すぐに理由はわかりました、自分たちが歩いている回廊の壁や床、至る所にドクロのマークを見つけました。どうやらこれまで亡くなられた教会関係者の遺骨を埋葬している場所のようでした。キリスト教徒にとって亡くなったあと自分の骨を神の元である教会に埋葬されるのはこの上ない名誉です。少ししんみりした気持ちとバスクの生み出す安心感とに包まれながら教会を後にしました。

バスクのアルベルゲは違う方向にあるのでここで別れを告げます。また明日会おう！と、バスクはおう！と言い上機嫌で謎の歌とダンスを披露してくれました。どこまで陽気なんだこの人は笑この何時間で2人はこの自分たちよりも2倍以上の歳のおじ様にすごく元気を貰えました。

この後このバスクおじ様に会うことはありませんでした…だからこそバスクとの出会いは自分たち2人の記憶に未だに残る忘れられない思い出になりました。一期一会って悲しいけど、その分大切にできます。

その後アルベルゲに戻り、疲れていたのですぐに明日の準備をして眠ってしまいました。

次の日の朝、今日はあいにくの曇り空です。

出発して町を抜けまた森に入る途中で犬が前から歩いてきました。少し撫でるとその10倍くらい手を舐められました笑でもめちゃ可愛い！

飼い主は横の家で、庭の手入れをしていたおじちゃんでした。おじちゃんが私たちに気づくとブエンカミーノ！と言ってくれ、犬の名前を教えてくれました。ブルート❗️そう叫ぶと私たちも何故かブルートと返しました。

ブルートは、もう帰んなさい、というまでずっと僕らの後をついてきてました笑

途中、小さな町を抜け山をズンズンと登っていくと頂上付近で石がひたすらに積み重ねられた神秘的な雰囲気の場所にたどり着きました。

確かここは巡礼本に載っていた、パワースポットです。頂上付近には自然の力が集まり人々は他の石を崩さないように自分たちの石を積み重ねるそうです。私たちも2人分石を積み重ねて先に進みました。

山を下っていくとだんだん空の雲が引いていき、しばらくすると完全に晴れました。

気持ちの良い日差しの中、森の中を歩くのって本当に気分が良いです。なんかストレスもありません。本当はこのままログローニョまで行こうとも思ったのですが、帰りの飛行機をもう予約してあり、日にち調整と彼女の体調のこともあり今日は途中のVianaという町で早めに止まることにしました。

まるでバイオハザードのような雰囲気のこの町も、荒廃して見えるのは町の入口だけで、中心部に行くと子供がたくさん広場で遊んでいたり、賑やかでした。

夜ご飯まではまだだいぶ時間があったので、アルベルゲを決めた後は町を散策し教会の真ん前のテーブルで2人で少しオヤツを食べました。

壮大な教会のファザード(正面玄関)を前にワッフルを食べる贅沢…チョコの重さと教会の空気の重さが相まって[ウエッ]となります笑笑

教会に入ろうと門を開けようとしたのですが、またもや閉まっていました。

その時巡礼者らしき人がやって来て同じように入ろうとしていたので閉まっていることを伝えるとしばらく話して少し仲良くなりました。

ドイツからやってきたヘルガとマリアです。これから夜ご飯行くんだけどどーよ？と言われ、私たちもちょうど夜ご飯を食べようとしていたので、ご一緒することにしました。

この2人とはこれっきりで未だにどうやって仲良くなったかも覚えてませんが、夕食は楽しかったです。ガスパチョという冷製トマトスープを頂きすごく美味しかったのも覚えてます笑

ご飯を食べ終え、私たちはまた少し町をぶらぶらして帰りました。帰る途中で何かを必死で訴えたそうな人が居たのですかさず記念撮影しました。

そんなこんなで長い1日がやっと終わり、アルベルゲに帰りました。アルベルゲには中庭のようなスペースがあり、犬を連れて巡礼を行う人通称犬カミーノの人のワンちゃんがいて、2人でたまにわちゃわちゃするのが堪らなく癒されました。笑笑

私たちはログローニョで一泊休憩日を設ける予定だったので、明日はとうとうログローニョだぁ！と期待を胸に眠ることにしました。

というわけで今日はここまでです。

次回は巡礼からは少しだけ外れますがログローニョまでの道のりと1日観光の様子を語らせていただきます。今日もありがとうございました。ขอบคุณครับ(タイ語でありがとう)👍

それでは皆さん今日も、ブエンカミーノ👋‼️

vol.6🚶‍♂️《あの男再び》

こんにちは！【旅日記blog🌎】のYutaroです。

ちょっとずつ見てくれる人も増えてあと少しで100人突破です‼️

今日は前回の続き！

古い伝説の残るエステーリャの町からロスアルコスという町まで行きます。ロスアルコスはパンプローナとログローニョの中間地点にある町でログローニョまで約28㎞地点の場所です。

ログローニョという町は巡礼路全体で見ても比較的大きな町なので楽しみです！

この日は珍しく朝早くアルベルゲを出発、７時半ごろにはアルベルゲを出ました。5月下旬、まだ少し冷たさの残る北スペインの空気を肌に感じながら街を出ます。少し残る眠気もひんやりとした空気と遠くで鳴くニワトリの声で吹き飛ばします。歩くこと1時間半ほど…

目の前にそびえ立つ丘のふもとを見ながら、２人で絶望していると人だかりが見えました。

どうやら何かしらの工房のようです。工房の横にはギャラリーのようなものもあって鉄をねじったり切ったりして作った置物やアクセサリーが売られていました。それを見にきた巡礼者の人だかりをよそに、主人であろう鍛冶屋のおじさんは釜で作品を作っています。

(アイエギの工房)

お父さんが鉄を加工するアーティストである私の彼女は吸い寄せられるように中に入って行きました。２人で勇気を出し鍛冶屋のおじさんに話しかけるとすごく気さくに話を聞いてくれました、彼女のお父さんも鉄アーティストだと知ると火がついたのかおじさんは色々な物を持ってきては僕らに見せてくれました笑

角笛のようなデザインの置物、一体どうやってこんなに曲がるんだろう…

おじさんの技に魅せられ、私も自分用に巡礼者のトレードマークであるホタテ貝のネックレスを購入！

少し見づらいですが真ん中に十字架が彫ってあります。いかすぅ‼️

満足した私達は、随分と長い間工房にいたことに気づき先を急ぎました。急勾配の丘を登り続けること20分ほど何やらまた人だかりが見えます。今度は何や💦？と思っていると(おおっ❗️これはまさか、あの！)そうです、目の前にあのイラーチェの泉がありました！

イラーチェの泉とは巡礼本にも載っている有名なチェックポイントの１つです。

このイラーチェの泉はイラーチェ社というワイン会社が巡礼者のために設置したもので、24時間酒樽が空になるまで蛇口をひねればワインが無料で出てくるというワイン好きなら夢のような場所なんです。(まあ２人ともワイン飲めないんですが💦)そんな私たちも一口だけ頂いてみることに、、

お！想像以上に飲みやすい！クリアな感じです！…と思った矢先ワイン特有の苦味とアルコール感が押し寄せてきました…でも飲みやすいのは事実なので挑戦してみるのはアリかも❗️

ワインで元気を補充？して丘を登りきった後はまた平坦な道が続きます。しばらく歩いて、本日最初の小さな町にたどり着きました。

小さな町の教会もなんだか威厳を感じます。

教会はお昼で閉まっていましたが、側に座れそうな石があったので休憩がてらお昼を食べます。彼女はオヤツにプリングルス笑、俺はチョコを食べ元気マンマン‼️

街を抜けしばらく歩いていると、近くからバリッバリの日本語が聞こえてきました笑笑

なんだなんだ！この容赦ない日本語はと思って振り返ると後ろに日本人っぽいおじさんを見つけました！思い切って声をかけるとやっぱり日本人で、途中であったニュージーランドから来たリンダにおもっきり日本語を浴びせてるところでした笑

巡礼路で初めて会う日本人に感動して写真を撮ってしばらく一緒に歩きました。

しばらくして私たちはペースを上げられそうだったので、先に行くねーと言って歩みを進めました。仲良くなってもお互い自分たちのペースは守るし、自分たちは自分たちの道を歩く。

巡礼のそんな自由なところが好きでした。東京にいた頃電車から見る人々はみんな同じに見え、むしろペースを合わせ同じになろうとしてるように見えたのを思い出しました。

そこからはひたすらに平坦な道を進みます、横にはいつも美しい木々があるおかげで退屈しません。

左右には広大な自然が広がり、地面を見るとこんな文字がBuen Camino 、ブエンカミーノ。

実は書くのを忘れていたんですが、巡礼者が毎日のように交わす言葉がこのブエンカミーノなんです。意味は[良い旅を！]で、私たち巡礼者はこのブエンカミーノをすれ違うたびに、人と会った時に言います、お互い良い旅を！と励ましあっているのです。

自然、人、言葉、食べ物、いろんなものから元気がもらえます。本当に巡礼路には忙しく生きる私たちが忘れていた優しさや思いやりがありました。

そんなことを考えさせられながら歩くこと2時間ほど、町っぽいものが見えた来ました。

町の入口にはヤギやニワトリがいて思い思いの鳴き声で歓迎してくれます笑笑

(ヤギってサボテン食べるんですね笑)

どうやらここがロスアルコスのようです。早く出たからか、予想よりもだいぶ早く15時ごろに着きました。距離にして22㎞はあったんですがそんなに歩いた感じもありませんでした。

アルベルゲを探して歩き回っていると何やら日本語やいろんな文字が壁に書かれた、アーティスティックなアルベルゲを見つけました。

(アルベルゲオーストリア)

実はアルベルゲは電話さえあれば予約ができるのですが、私たちはいつも行き当たりばったりで選んでました。それはそれで、今日泊まる宿も分からないドキドキ感が楽しめます笑

恐る恐るオスピタリオの人に空いてるか聞くとまだ全然空いてるよ！と気さくに話してくれ、すぐに手続きをしてくれてベッドに案内されました。

ベッドから見る空がすごく綺麗です。

2時間ほど休んだ後、私たちは洗濯物やシャワーを済ませ、夜ご飯を探しに町に出ることにしました。

意外にもこの町は大きくて、私たちが通ってきた道は町の入口付近だったようです。

少し行くと、橋がありその橋から町の中心部へと繋がっていました。町の中心部は賑やかすぎない程度に栄えていていろんなお店があって楽しそうです。どこでご飯食べよっかな〜♬と周りを見渡していた、、その時……！！

あの男がいましたっ‼️

バスクーーー‼️‼️私たちは叫びながら近づき先に座りました。

バスクはおじいちゃんなのに、めちゃめちゃ歩くのが早いのでもっともっと先に行ったと思ってました笑フランス語なので全然何言ってるか分かりませんが、自分なりに訳すと(いやね〜先に行こうと思ったんだけどお酒が美味しいって聞いてさー)って感じだったと思います。

なんて嬉しい再会だ😆

今日はここまでです。実はこの後もう２人の友達にも遭遇します。(写真が無かったのでまだブログには出てきてませんがオバノスから地味にずっと同じアルベルゲだった２人です。)

今日も読んでくださりありがとうございました😊良かったらページの上の方から読者登録をしてもらえると嬉しいです‼️

次回はロスアルコスでのバスクと未登場の友人２人との再会、４人でのディナーの様子から語らせて頂きたいとおもいます。

それでは、ブエンカミーノ👋(良い旅を！)

vol.5🚶‍♂️シンプルな幸せ。

こんにちは❗️旅日記ブログのYutaroです！

前回はバスクとの出会いからオバノスの町を出て、プエンタデラレイナ[王妃の橋]と名付けられた町について話しましたね。今回はその続きです。

(気になる人は前回のブログへどうぞ！)

5月24日オバノスを出て、プエンタデラレイナの橋を抜け、私たちはさらに歩みを進めました。今日目指す町は[エステーリャ]です。私は巡礼についての本でこの町について事前に知っていたので朝からめちゃめちゃ楽しみでした‼️

スペイン巡礼路の町には様々な古い歴史や伝説がある町が多いです。このエステーリャの町もその１つで、昔キリスト教徒迫害がこのスペインナバラ州で行われた時、ここエステーリャもその被害に遭いました。その時当時の修道士はとっさに木の幹にマリア像を隠しキリスト教徒だということを隠そうとしました。

それから数十年がたったある日、その時代の修道士がマリア様の声を夢で聞き、その声につられるまま木の幹に導かれるとマリア像が木の幹から出てきたそうです。

そういった伝説は、当時のレコンキスタを一層勢いづけていきました。こんなロマンのある話聞いてじっとしてられません❗️歩き続ける足に力がみなぎります。

例え急な坂があっても頑張れます！、あれ？ちょっと待って、疲れてきた……

っとここでチョコレート休憩、事前にオバノスで買っておきました💡

自分だけかもしれませんが、巡礼をしているとめちゃくちゃ甘いものが欲しくなります。

逆に何も食べずに何時間も歩いていると、体の中のエネルギーがどんどん消費されていくのが感じられます。チョコを食べると、本当に身体が元気よく動き出すのが分かります！イメージとしては機関車に木炭を入れてる感じ‼️🚂これも巡礼をして初めての気づきでした。

彼女にチョコを取られ、ちょっおーい！っとしていると遠くの方で聞き覚えのある笑い声が…

『ブァッハァハァッハァ❗️』おおお！

なんとそこに居たのは昨日のアルベルゲであったゲハイトとギャッビーです！

朝起きた時には、もう居なかったのに以外と近くにいたんですね💦

知ってる顔に少し疲れが癒えました。

相変わらず凄く元気なゲハイト…あんた遅いよ！っと奥さんに置いていかれてるのに…笑

ドイツ人って本当にみんな屈強で豪快な笑い方をするんだと思いました😅

途中小さな町を通り過ぎ、どんどん先を急ぎました。先ほど急な山を登って、今度はひたすらに平らな道を進みます。空が晴れてきて気持ちいい☀️スペインの空は晴れてると本当に青くて広くて壮大です。

いい時間になって来たので、途中の町で昼食を取ることにしました。オバノスで買った何故か親近感のわくBimboパンにハムとチーズを挟んで手作りサンドイッチです！すごいシンプルなんですが、本当に美味しい…

疲れてるのもありますが、この巡礼の旅のもう１つの気づきは人はシンプルに生きると小さなことに感動できるんです🥺約500円以下でこんなに幸せな気持ちになれるなんて知りませんでした。好きな場所で、好きな時に、好きな人とご飯が食べれる幸せを噛み締めました。

そこからさらに歩くこと3時間弱、15時過ぎにエステーリャの町に着きました。オバノスからここまで約25㎞長かった…

急な坂道を登りつつシエスタ真っ只中の広場で遊ぶ子供達を横目に次に向かったのは本日のアルベルゲ‼️

今回のアルベルゲは昨日とは少し違いドナティーボ制のアルベルゲ。何と決められた額ではなく、感謝の気持ちを込めて自分が出せる分だけ出せば泊めてもらえるというまさに神の施しのようなアルベルゲ。お金が無ければ払わなくても良いのです。とは言え少額でもマナーとして払ったほうがいいですが…

(スタンプのデザインもかっこいい)

こちらが本日のお宿、アルベルゲ・サンミゲル(今回は名前覚えてます)

中に入ると優しそうなお姉さんが座りなさいと言ってくれ、パスポートとクレデンシャル(巡礼者証明書)を出してすぐ手続きしてくれました。

靴を外に出しベッドへと案内され荷物を置きまず一息…ハー❗️２人から幸せのため息がもれます。何10㎞も歩いた後のベッドの幸せなこと、これも今まで味わったことのない感覚です。

夕食は外のお店で済ませ、夜アルベルゲに帰ってくると共用スペースには沢山の人達が居ました。お金を節約するためか若者がすごく多かったです。

こういったドナティーボアルベルゲは宿泊費が寄付制なだけでなく食料等も自由に使って良いところが多いです。そこで私たちも置いてあったカップでコーヒーを作り、クッキーを頂きながら同い年かちょっと上くらいの人達の会話に混ざりました。

そこではトルコから来たアリー🇹🇷どこからか忘れたけどトビー、ここにくる途中あのバスクとランチをしていた美女カタリーナ等々のメンバーと出会います。(後にまた出てくる人もいるので一応名前書いときます)

あれだけいっぱい居たのに写真撮ったのはラジオオペレータのライコだけ。笑

歳が近いこともあり、話が弾みます❗️特に会話の中心はアニメ皆んな来た国々は様々でもアニメの話は通じます。特にナルトや銀魂、進撃の巨人、ブリーチ有名所はほぼ確実に知っています。日本のアニメをこんなに見てくれてるのはあまりアニメを見ない自分にとっても何か誇らしい気持ちになりました。

そうこうしていると急に電気が消えました💦

オスピタリオの人から言われ時計を見て初めてもう22時を回っていることに気づきました。

消灯の時間です。楽しい時間は本当にあっという間ですね笑

今日はここまで、次のブログではここエステーリャからロスアルコスという町までです。ロスアルコスでは『あの人』との再会があります❗️

今日も読んでいただき、ありがとうございました‼️私たちのこの巡礼について興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、私たちが実際に巡礼に持っていった本を見てみてください😊

写真付きで解説がしてあり、とても分かりやすかったです。各町の見所や歴史だけでなくお店の情報も載っていて本当に助かりました。

実際に巡礼に行く前から、これを読む度にワクワクしてより一層頑張ろうという気持ちになれたので巡礼に少しでも興味がある人は下のURLからチェックしてみてください👍

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vol.4🚶‍♂️初めての友達⁉️

皆さんこんにちは‼️

さて5月23日パンプローナを出発してからオバノスというパンプローナから23キロほど進んだところにある町で今日は泊まることに。

(オバノス町の入口兼中心部)

立派な門構え‼️大層な人で賑わっているんだろわなーと思い町に入ってみると…

シーン……あれ？人っ子一人どころか鳥の一匹すらいない…ましては人の住んでいる気配すらない。2人で顔を見合わせました、怖すぎる笑

車などはたくさんあって、さっきまで乗られていたような三輪車などが公園に置き去りに…

何かのパニック系映画か！？映画だとこの後不可解な現象が続き、人を探して病院に行くと中はゾンビで溢れかえって…とか馬鹿なことを思って時計を見たときに納得しました笑笑

[シエスタ‼️]

そうこれはシエスタです。シエスタというのはスペイン特有の文化で場所によって変わりますが基本的に午後14時頃〜16時または18時までの間をお昼休憩とすることで、人によって何をするかは自由ですが大体の人が寝るか、家の中でティータイムしてます。

公園にいても1人❗️

町中でも1人‼️

町の入口だってそりゃあ1人‼️❗️

インスタグラマーには嬉しいかもしれません笑

ここで2人にある心配が…アルベルゲは果たして開いているのでしょうか…

何軒かそれっぽいのを探して見つけました！

基本的にアルベルゲには巡礼者マーク(ホタテやら黄色い矢じるし)が付いてるので見つけやすいです。恐る恐る中に入ってみると、やはり町と一緒でシーン…家主さんと見られるおじさんを見つけました。開いてますか？と英語で書くとスペイン語と英語の混ざった言葉で色々と喋った後スィ！！これがYESという意味なのは知ってました。笑笑

というわけで無事宿確保！しかしすごく静かで石造りなのでどこか厳粛な雰囲気がただよっています、彼女の方を見ると彼女も不安そうでした…その時❗️

奥の方からこの静けさをつんざくような轟音が聞こえてきました。[ブァッハァハァッハァ❗️]

絵に描いたような大男の笑い声、顔を見ずとも大男なのは分かりました笑笑案の定泊まることになる部屋のドアを開けると大男が奥さんと見られる人と爆笑しており、この空気の読めなさに自分たちも笑ってしまいました。

どっと込み上げる安心感を感じながら話しかけてみると、何やらドイツ🇩🇪から夫婦でいらっしゃった巡礼者のようです。夫の方は英語はほとんど喋れず名前がゲハイトでドイツから来たということ以外は分かりませんでした。奥さんのギャビーは英語が堪能だったのでギャビーを通して4人で自己紹介しました。

その後シエスタが終わる頃だったので2人で初めての買い物をしに街へ出て、今夜の夕食のパスタの材料を買いました。

「ALBERGUE USDA」

可哀想な名前のパンに親近感が湧きました。

これはパスタを作っている時、料理に慣れてない私たちを心配してオスピタリオ(家主)のおじさんが一緒に料理を手伝ってくれた様子笑

最初の怖そうな雰囲気はどこへ💦と思うほどのツンデレ具合笑結局ほとんど最後まで手伝ってくれました。

夜ご飯を食べようとしたら、すでにそのテーブルにはゲハイトとギャビーが、漫才夫婦のように夫がボケ担当妻がツッコミ担当をきれいに勤めており終始和やかな夕食となりました笑笑

パスタも美味しかったし、巡礼初日からこんなに年の離れたドイツ人と仲良くなれると思ってなかったので感動です。友情に歳は関係ないんだと思いました。日本では年上には敬語！って感じだったので複雑な感じでしたが…

2人は本当に親切で「ドイツに来たら絶対連絡しろ、何処でも連れてってなんでも餌付けしてやるわぁ！」と言ってくれました。

夕食を終え、ベッドのある部屋に戻ると何やらニコニコしたおじさんが近づいてきて自己紹介してくれました。どうやらフランスから来たようで英語は少しだけ話せました。

実は私たち2人もこのおじさんの存在には気づいていたのですが、ゲハイトとギャビーの和やかすぎる談笑に忙しく、声をかける暇がありませんでした。名前は[バスク]という事76歳でフランス🇫🇷から来たということは分かりました。それ以外はフランス語で分からなかったんですが、何となくその時は会話が成立してました笑

夕食の後は明日に備え日記を書いてすぐに寝ました。余裕だと思っていましたが死んだように寝れたので、体にはしっかり疲労が来てたんでしょうね💦

そして実はこのバスクとの出会いが私たちにとって凄く大きなものになるとはこの時は知りませんでした。写真は次の日の朝、朝食を食べて(じゃあワシは先に行くでーい‼️のバスク)

また私たちは8時ギリギリに、ご飯を食べて身支度を済ませ、オスピタリオのおじさんにお別れを言ってアルベルゲを去りました。

眠たい目を削る勢いで擦りながら、オバノスの町を出ました。町を出るとこんなに巡礼者がいたのか、と思うほど巡礼者の列ができてました。みんな相当早く出てるんだなぁ💦

途中ものすごい門構えのアルベルゲを発見、城やんこんなのと思いながら、でも昨日の出会いに感謝して歩きました。

オバノスの町から2時間ほどで次の町、プエンタデラレイナに着きました。ここは巡礼本にも載っている。有名なスポットです。プエンタデラレイナを日本語にすると[王妃の橋]

その昔、巡礼者はこの町を通る時前方に巡礼道を遮るようにある大きな川を迂回しなければいけませんでした。とても長い川なのでとてつもない労力を伴って迂回しなければいけないというのは巡礼者にとってその後の旅の大きな痛手となりました。そこでその時代の王妃は神の使いの元へと向かう巡礼者たちのために巡礼道を遮る川の上に、大きな橋を建てさせたのです。

その王妃の尊い行いに尊敬の念を込め、この町をプエンタデラレイナと呼ぶようになりました。ありがとうございます王妃様‼️

昔はこの川を迂回しなければいけなかったのかと思うとゾッとします笑笑

プエンタデラレイナから次の町に向かう途中あった、色々なところのバッジを集めては帽子につけてるシェリンと会った。シェリンの防止には約30個くらいバッジが付いてて中には富士山や大阪のバッジも‼️本当に巡礼には個性的な人が多くて飽きない！笑笑

今日は23日、パンプローナからプエンタデラレイナまでをお話ししました！

次のブログでは23日の泊まる町となるエステーラ通称[星の町]でのお話を語らせていただきたいと思います‼️

今日もブログを見てくださってありがとうございました！！ブエンカミーノ👍

vol.3🚶‍♂️ペレグリーノ(巡礼者)になった日。

皆さんブエノス‼️今日も前回の続きからお話しさせて頂こうと思います！

5月23日の朝、前回話した『アルベルゲ』と呼ばれる巡礼者専用の宿舎を出たのは朝の8時ギリギリでした笑笑💦と言うのも基本的にアルベルゲは朝の8時までに出ないといけないところが多いです。後々バレる事なので良いますが僕ら2人は本当にスロースターターなのでいつも8時ギリギリの出発になります😅

その辺も巡礼の初めと後でどれくらい変わるのか見守っていただけたらと思います！

朝8時にアルベルゲを出てから2人で昨日できなかった、町観光を少ししました。

事前にパンプローナのことも調べてはいたのですが、イッテQなどでお馴染みの牛追い祭が開かれることぐらいしか知らなかったので実際の街並みを見るのが楽しみでした😆

歩いてすぐに見えてきたのがこの建物

町の中心部にあり、国旗やらが何本も立って上部の銅像が歴史を感じさせる建物でした。

外観からただの建物ではないなと思っていたのですがスペイン語で「Mayor〜〜」と書かれていたので市庁舎ではないかと思います。

こちらはその市庁舎のすぐにある中心部の広場のような所で、スペイン語では[Plaza]と呼ばれます。あとで気づいたのですがここからあのシェイクスピアが、通っていたカフェも見えたらしいです…でもお腹が減っていて2人はそれどころでは無かったのですぐに移動しました。

今となってはもったいない笑

ご飯は適当なカフェのパンとカフェコンレチェという濃いめのコーヒーにミルクを混ぜたものを頂きました。濃いめに作ってあるからかこのカフェコンレチェが寝ぼけた頭に効くんです❗️

1枚目写真のパンは、外は少し甘めのカリッカリのお砂糖か何かでコーティングされていて、でも中は雲のようにフワッフワなめちゃくちゃ美味しいパンでした。

2枚目の写真は、見てわかるように剣山のように鋭いフランスパンたちが並べられている風景、すごいオシャレで夢に見るような光景なんですが、この時は寝ぼけていたこともあり彼女と(うわ〜刺さったら痛そうやんな)とかくだらない事を話してました笑

腹ごしらえをした後私たちがようやく巡礼路に出たのは恐らく10時頃…他の巡礼者たちはとっくにいません、それはそうでこの時は知らなかったのですが普通は6時、7時には起きてみんなせっせと準備をして出て行くのが普通なのです。完全夜型の自分にはきつい😅

町を出てすぐの小川で、映画『星の旅人たち』で主人公が川に大事なバッグを落としてしまうシーンの再現笑まだ2人の気分は観光客です。

ここで最初のモホンを発見‼️モホンというのは巡礼者の強い味方である道しるべのようなもので、自分がきちんと巡礼路の上にいるのか、これには書いてありませんが通常はサンティアゴまで残り何キロ地点にいるのかも教えてくれます、これが巡礼路にはおびただしい数あるのでよっぽどでなければ道に迷うことはありません…普通なら←一応フラグを立てときます。

段々と景色が変わり森の中を進んで、山道を登り始めました。北スペインには山が多く道が険しい所もありますが見ての通りすごく木々が嬉しそうで美しいです^_^

この様な、景色の中を約2時間ほど進むと小さな町に着きました！私たちにとっての初めてのチェックポイントです。

私たちにはまだ、巡礼者として足りないものが１つあったので昼ごはんのボカディージョ(スペインのサンドウィッチ)を軽くつまんでからそれを手に入れました。

写真が少し小さくて申し訳ないのですが、最後の写真の私たちのバッグ中央に何か付いているのが見えませんか？これはホタテの貝殻です。前回書いたかもしれませんが、この巡礼の最後の地点にご聖体として埋葬されているヤコブさんのトレードマークがホタテ貝だった事から巡礼者は自分のバッグにホタテ貝を付け巡礼者だとすぐにわかる様にしているのです👍

私たちはお店で買ったので、十字架のマークも付いてますが、これといった決まりは無いのでホタテ貝であればなんでも良いみたいです。

何なら、自分で海岸で探して作っちゃう人もいるくらいですから笑

(それと彼女の顔が、ふてくされた小さい子供みたいなのは恐らく膀胱炎と疲労からです笑)

その町で少し休憩したあと、更に上へ上へと登っていきます…少しずつ体力は奪われていきいつのまにか綺麗な景色をよそに下ばかり見て歩いていました…とその時、ん？なんか見えたような、と思い引き返すと石でハートが作ってある！更にその先には(ドナティーボ)というドネーションによって得たお金で巡礼者のために食べ物や飲み物を用意してくれている場所がありました。

感動🥺の一言です。疲れていただけにマジで優しさが沁みました。泣きそうになりました。

美味い！スイカも🍉オレンジも🍊パンも🍞ぜーんぶ美味い！疲れてたからか普通に美味しかったのか分かりませんがとにかく人生で1番甘くて美味しい果物でした。

巡礼路はこうやって常に誰かの優しさで成り立っているんだなと実感しました。

東京で生まれ長いこと育ち、周りと比べ競いあってきた自分の様な人には本当に幸せな世界でした。見返りを求めようとしない優しさがここスペイン巡礼にはありました。

ドナティーボで元気をもらい、すごいスピードで進み続けた2人は、とうとう巡礼のハイライトの１つでもあるペルドン峠の鉄のモニュメントにたどり着きました。壮大な景色と共に長きにわたり巡礼者がこの山を私たちと同じ様に超えてきたんだと1000年も前の巡礼者たちと自分たちに繋がりが生まれる瞬間でした。

このペルドン峠から更に歩くこと2時間ほどでようやく次の町の気配がしてきました。

途中この世の終わりかと思いました。得体の知れない白いわたのようなものが当たりそこら中を埋め尽くしているのです💦見様によっては綺麗なのかもしれませんが、霧っぽかったのも相まっていつか見た映画『宇宙戦争』を思い出しました笑笑後でこれの正体は分かりますが、今はまだ謎の物体のままにしておきますね笑笑

とうとう巡礼開始初日の宿泊地に着きました。

オバノスという町で、パンプローナからは約23キロほど。初日としてはまずまずでしょう。

2人とも初のトレイルということもあり疲れもありましたが、まだ余裕はありました。

そして看板には謎に侍のイラストがかかれてます。色々書いてあったのですが何せ2人とも英語は喋れてもスペイン語が読めないために分かりません。

今日はここまでです‼️次回オバノスから先の街までの様子を語らせてもらいます。

少し予告させてもらいますと、私たち2人の巡礼にとってこのオバノスの町でターニングポイントとも言える出会いが訪れるのでした…

今日も読んでくれてありがとうございました😊

少し自分の自己紹介をさせていただくと、実はこの巡礼に行ったのは今年2019年の5月〜7月の初めにかけてです。今はどうしているかというと大学3年生なのですが、1年間の休学を頂き、タイのプーケット島というところでタイ語を勉強しながら生活しております。

授業が午後からなので空いた時間でブログを始めました。1日１つは記事をかいていこうと思うのでよろしかお願いします‼️

vol.2 🚶‍♂️スタートライン。巡礼開始…

前回は、私が徒歩でスペイン🇪🇸を800㎞横断するスペイン巡礼に行くことになったきっかけとその準備まで話しました‼️

今日はいよいよ、巡礼初日です。ワクワクが止まりませんね！？皆さんも私と一緒に旅に出てる気分で読んでみてください^_^

さて、巡礼初日の5月22日がやってきました❗️

実はこの前2日間はBarcelonaを2人で観光したのですが、それはこの日記ではなく他の場所で語ろうと思います。

(↑あのサグラダファミリアの内部です！少しだけ先に伝えさせて頂くと自分は外の壮大な姿よりも内部の繊細な造りに感動しました🥺)

5月22日朝にバルセロナを出て私たちの巡礼スタート地点であるパンプローナには、夕方ごろに着きました。観光したい気持ちを抑えながら先ずは宿の確保です！ここで少し説明させてもらうと、巡礼中私たち巡礼者は[アルベルゲ]という宿に泊まる事になります。アルベルゲというのは巡礼者の為に教会や個人、政府が用意した格安お宿の事です。

勿論巡礼者のみの宿泊になり、泊まる際には巡礼者の証である『クレデンシャル』という証明書とパスポートが必要になります。

このクレデンシャルは各巡礼道にあるペレグリーノ（巡礼者）オフィスやアルベルゲでも約3€程度で簡単に発行してくれます。

その日の宿でこのクレデンシャルにスタンプを１つ押してもらうのですが、これがめっちゃ楽しいです❗️スタンプラリーのようになっていて宿によってデザインがそれぞれ違うので後で見返してみても面白いです🤣

このクレデンシャルは、最後の目的地サンティアゴデコンポステラで巡礼を行なったという証明になるので巡礼者にとって命とパスポートの次に大切な物になります💦まあ、最低ラインは目的地から約100㎞地点のサリアという町から歩けば証明書は貰えます。←時間がない人や休みが取れない人はここからのスタートが多いです。

さて、少し脱線しましたが。その後私たちは無事に本日のお宿を確保できました。

巡礼最初のお宿に選んだのは、Jesus y Maria という教会だった所を改修してアルベルゲにしてある所です。  こちらが巡礼証明書、クレデンシャルに押してもらったJesus y Mariaのスタンプ。(みにくいですが)

ここに決めた理由は、元々教会ということもあり200〜300以上の巡礼者が泊まれるような巨大アルベルゲだったからです。これから先集団生活になる為早めに慣れておく意味でもここにしました！

設備はしっかりしていて、初日は何事もなく次の朝を迎えることができました❗️確かに大人数でしたが、ベッドも4つずつくらいに区切ってあってそこまで気になりませんでした。

この写真を撮ってくれたのはフアン&スージーカップルでした。どこから来たかも聞くの忘れたし、この後会うことはありませんでした、でも2人が私たちの記憶に深く残っているのはこの2人が私たちの巡礼での初めての知り合いで、すごく親切にしてくれた人だったからです。宿に着き何も分からない私達に先輩が後輩にしてやるように、巡礼者として最初にすべきことを色々と手伝ってくれました。

（フアンは足を怪我しており、最後まで行けるか分からないけどやってみたいんだ。）と微笑んでいました。この2人のように怪我のリハビリ、精神的な事情、ダイエット、好奇心、このスペイン巡礼に参加する人の目的は本当にそれぞれです。宗教を持っている必要も無いし、決められた距離を歩きサンティアゴまで行けば巡礼者として認められるのです。

そう言った意味でも、私はこの巡礼が大好きでした❗️文化や人種それぞれのバッググラウンドを超えたダイバーシティーの中で同じ目的地に向かって共に歩む。なんて素敵なんでしょうか

（パンプローナの写真では無いので後で書きますがここにいるメンバーのうち何人かは旅の最後まで一緒に過ごすような仲になりました。）

そんなことを考えながら翌日起きてみると、彼女の様子がおかしいんです⁉️トイレが近くなり違和感を感じるそうで、どうやら巡礼初日にして膀胱炎にかかってしまったようでした。

原因はハッキリとは分かっていませんが、恐らく長旅のストレスと途中で行ったトイレの衛生面かもしれないという結論に至りました。

この膀胱炎、実は巡礼者の多くがかかりやすい病気ですごく厄介な物だと後で知ることになりました…

そんなハプニングもありながら、いよいよ出発‼️早速道にホタテ貝を見つけました‼️

このホタテ貝のマークと後ほど出てくる黄色い矢じるしが巡礼者のシンボルです。

巡礼者はこのホタテマークか黄色い矢じるしに従って歩いていけば迷うことなくサンティアゴデコンポステラまでたどり着けるのです。

しかし約800㎞の間、途絶えることなくこのマークを付けてくれる政府って…すごい💦笑

私たちはそんな感動を覚えながら、牛追い祭発祥の地パンプローナを出て行くのでした。

少し長くなりすぎてしまったので、今日はこの辺までにしておきます💦

『おまけ画像』よっしゃーバルセロナだー‼️スペインだー‼️っていうテンションでホテルに着き。鍵が開けられずに深夜1時にホテルの前であくせくしてる所です。

次のTabinikkiblogでは朝少しパンプローナの街をぶらぶらしてみたのでその様子から実際に巡礼道に出て次の町に向かうまでを語らせてもらおうと思います！

読んでくださってありがとうございました😊

vol.1🚶‍♂️スペイン巡礼とは❓徒歩で800㎞⁉️

初めまして‼️Tabinikki blogのYutaroです。

いきなりですが今回彼女と2人で北スペインを800㎞徒歩横断の旅に出てきました🚶‍♂️!

まずは自己紹介ですね！失礼しました。現在大分県某大学3年生のYutaroです。生まれは東京ですが圧倒的競争社会にうまく馴染めず幼いながらも早くこの街を抜け出したいと思い生きてきました。

それもあって大学は地方の国際的な大学に進学、そこには求めていたような個性的でのびのびとした教育環境が広がっていました！

そこで私はますます海外に興味を持ち、いつか学校のライブラリーでみた[星の旅人たち⭐️]

という映画がきっかけで今回の旅、通称

[スペイン巡礼🇪🇸]とやらに行く事になりました❗️何だそれ！？ってなりますよね💦というのもまだまだ日本では聞き覚えのない事だと思います。知らない人のために簡単に説明すると、

元々はキリスト教の12使徒の1人ヤコブさんという人の聖体が北スペインのサンティアゴデコンポステラという場所で見つかり、そこに約1221年に人々が教会を建てたことが始まりです。それがきっかけとなり毎年多く巡礼者がその聖地を目指し大変な思いで祈りを捧げに行くという巡礼の旅が生まれることになりました。

(↑サンティアゴデコンポステラ大聖堂)

、、簡単に言うとこんなとこです❗️歴史についての詳しい話はまた別の機会にしますね！

先程1221年に教会が建てられたと言いましたがヤコブさんの聖体が発見されたのは約800年と言われており、つまりこのスペイン巡礼🇪🇸、別名[サンティアゴデコンポステラ]には少なくとも1000年以上の歴史があるわけです！

これだけでもワクワクが止まらませんよね！？

かんっぜんに男のロマンです笑、いや女の人からしてもロマンですよね❗️❓

私もそのワクワクに魅せられた男の1人でした‼️そこで冗談交じりに彼女にある日映画を見せて、[これいつかやりたいな！]と言うと…

[やろうよ！何月がいいかな〜]…え？本当にやるの！(・・?)びっくりです笑笑

その後はもう秒読みでした彼女は本気で行く気満々、私は恥ずかしながらまだ冗談だと思ってました。でも、彼女からそれにはお金が必要だからとリゾートバイトをやろうと誘われた時、『あ、この人本気だ…笑』と分かりました。

少なくとも30万円は必要で、更に800㎞を徒歩となると1ヶ月以上はかかるわけで、不安もありました。しかしそれよりもどうしてもワクワクの方が勝ちその日以降私たち2人はまだ行ってもいないのに巡礼の虜になってしまいました。

その後すぐにリゾートバイトに応募して約1ヶ月1日10時間働く日もありながら、新潟のリゾートで必死に働きました💦

本当に死ぬ思いで働いて、終わる頃には2人とも屈強な軍人並みの精神力に仕上がっていました笑笑、稼いだ額も30万円超え！！勿論仕事量などからしたらそれでも割に合わないと思いましたが……でも自分でこんな額稼いだことなかったので、すごく嬉しくてやればできるんだという気持ちとやはり楽しいことにはそれ相応の大変さが伴うものだと身を以て実感しました。

それからは一度大分に帰り、2人で2週間ほど来たる巡礼の日に向け準備を開始していきました。

お金は揃ったし、航空券も取れた！その後2人で悩んだのが履いていく靴でした。

事前に色々な人のブログ等を呼んだところ、このスペイン巡礼🇪🇸は靴で全てが決まる‼️っと言っても過言ではないとの事…

そう言われても私たちにとっては初トレッキング、どんな靴が良いかなんて分かりません💦

そこで考えるより行動派の2人は手当たり次第トレッキング用のお店に行き、店員さんに巡礼に行く事を熱く語りどんな靴が良いか聞いて回りました。

(店員さんごめん！ありがとう笑)

そこで私たちが行き着いたのがトレッキングや登山に特化した信用のあるブランドColumbia でした！

色々な靴を試して、店員さんからのおすすめと私たちの要望を出し合った結果約800㎞を共にする相棒が決まりました。

それがこちら‼️

コロンビア COLUMBIA メンズ トレッキング シューズ SABER IV MID OUTDRY WIDE YI7463 8375 価格：13750円（税込、送料無料) (2019/10/3時点) 楽天で購入

コロンビアトレッキングシューズSaber IV です。(メンズとありますがレディースもあります。)なぜこちらの靴に決めたかというと。

まずはしっかりとした[靴底]、800㎞も歩くとなるとやはりそれなりの靴ではないとすぐにすり減ってしまいます。ちょっとした事なんですが、なにせ巡礼中は1日のほとんどをこの歩くことに費やします。そんな中この靴底って言うのがちょっとした事のようで命取りなんです。

後でも書きますが、巡礼約45日800㎞の間もこの靴は耐えきり今でも十分に履ける状態です。

ちなみに、他の巡礼者達は最初から靴が壊れる事を想定して2足3足余分に持ってきている人もいました。でもそれだと重くなるし、余計に高くつきますよね💦

次に[通気性を備えた完全防水]という事です。よく写真を見てもらえると靴の上部がメッシュになっているのが見えると思います。

私も最初は疑いました🤨(メッシュなのに本当に防水？っと笑)でもこれ本当に完全防水なんです‼️メッシュなので湿気は篭らず、なおかつ雨が降っても一滴も水が中に入ることはない、まさに巡礼者にうってつけです！湿気というのが実は巡礼者にとって1番の敵なんです❗️

湿気がこもると、足がふやけてきます。そのまま長時間歩いてしまうと靴擦れが起こり水膨れになったり皮がめくれたり、まめもできやすくなってしまいます💦

他にも軽量であったり、デザインもカッコ良かったという事で私たちは今回この靴を相棒に決めました。この後、巡礼中も何度も他の巡礼者に素敵な靴と褒められました！(2人お揃いだったってこともありますが…笑)

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そんなこんなで素敵な靴を手に入れた私たちはいよいよ、パッキングを終わらせ、巡礼の地スペインへと向かっていくのでした。

次回は、巡礼開始の様子から皆さんと共有していけたらと思います。ここまで読んでくださりありがとうございました‼️